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システム統括本部
プロジェクトマネジャー
2000年新卒入社
経営情報学部 情報学科
2000年の入社以降、長い間担当していたのは某メーカーの携帯電話の開発です。当時は今のようなスマートフォンではなく、いわゆる「ガラケー」と呼ばれる端末の組み込み開発を行っていました。白黒からカラーへの表示の進化、カメラ搭載、テレビ機能の実装、画面回転機能など、多岐に渡る技術革新を追いかけました。ハードウェアに近い制御システムの開発に携わりながら、ガラケーの進化を肌で感じる貴重な経験を積みました。
2015年頃には、当社のニアショア開発の先駆けとなる大規模プロジェクトに参画し、100名規模での銀行システムの開発に取り組みました。当初はエンジニアとして参画しましたが、途中でチームリーダーとしてメンバーを牽引する役割を担うことになりました。その後も複数のニアショア開発プロジェクトで経験を重ね、現在はマネージャーとして複数の案件を統括する立場に至っています。
最も大きな転機となったのは、2014年にSKIグループに参画したことです。それまでの「先輩の背中を見て自然と育つ」という古い風習から、SKIの若手育成を重視する新しいアプローチへの転換は、私にとって大きな衝撃でした。グループ企業の社員がお手本となり示してくれた若手へ向ける熱い教育への姿勢は、私に新たな気づきをもたらしました。
また、20代の頃一緒に仕事をしたお客様から受けた言葉も、今でも私の仕事への姿勢に大きな影響を与えています。初めて一人で顧客との打ち合わせに臨むことになった際、その方は「自信をもって発言することが最も大切だ」と助言してくれました。『例え間違いや失敗があっても、後から修正、挽回することはできる。しかし、自信のない態度は顧客からの信頼を損なう。』この教えは、現在マネージャーとして若手を指導する立場になった今でも、私にとって重要な指針となっています。
私自身がお客様との折衝で得た経験は、若手社員が同じ場面に直面した時のアドバイスにも活かしています。
チームリーダーに昇格した記念に自分のご褒美で買った時計。マネージャーになった今も大事に使っています。
私にとっての人材育成は、「人それぞれ」という考えに集約されます。プロジェクトリーダーだった頃、メンバー一人ひとりと月に1回の個別面談を実施し、それぞれに合わせた対話を重ねてきました。一見ありきたりな上に、全メンバーとの面談には相当な時間を要し、上司からも「そこまでする必要はない」と言われましたが、この地道な取り組みに信念を持って継続したことで、プロジェクトの離職率低下に繋がった感触があり、私自身の成功体験の一つとなりました。現在プロジェクトリーダーにチャレンジしている後輩達にも自身の考えに信念を持って運営にトライし、成功体験を積み重ねることで自分のスタイルを作っていって欲しいと考えています。
これから社会人になる学生の皆様におかれましては、ぜひ、アルバイトなどを通じて早い段階から社会人との協働経験を積んでいただきたいです。実際の職場には様々な価値観や考え方を持つ大人・先輩達がいて、それぞれの経験や成功体験に基づいた『正解』をアドバイスしてくれますが、その『正解』は人によって異なること(向き不向き)もあります。それぞれの意見を否定することなく受け止めながら、自分にとっての『正解』を見極め、取捨選択や改良していくことが大切です。そのためにも、早い段階から様々な社会人と関わり、多様な価値観に触れることをお勧めします。それは必ずかけがえのない経験となり、皆さんなりの指針となっていくはずです。
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